てづか

転校生のてづかのレビュー・感想・評価

転校生(1982年製作の映画)
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久しぶりの映画鑑賞。久しぶりのレビュー。
なのでちょっと書き方がぎこちないしなんか箇条書きみたいでへんな感じになってしまった。
レビューかくの難しい。


立小便のシーンの小林聡美さんの可愛さたるや。

男の子が立小便をしているところを見守る女の子、という絵面は傍から見たらわりとよく分からない絵面なんだけども、それまでに積み上げられたふたりの苦悩の描写を観ているからこそ、心から「良かったね!」と思えるシーンになっていて感動した。こういう表現があるんだ〜っていう感動。

立小便で感動したのは初めてなので少々戸惑ったけども。

実際、自分が自分じゃないっていう状況は本当に辛いと思う。
でも割とそういう風に思って生きている人ってのは実際にもいるし、自分もそう思うことがあるから、この物語をただのファンタジーとは思わないし、そうならないようにちゃんと作られてる感じもした。


ズボンを脱がされるシーンは可哀想すぎて見ていられない、と思ったけども。
でもあれと同じことは女同士でも起こっているし男同士でも起こることだと教わって、なんだか戸惑いながらも納得したしそれに気づいたのは良かったのかなと思えた。

最初は全然理解し合えていなかった2人が、入れ替わることによって本当の意味での共感というか、感情移入というか、お互いを同一視していく過程がすごく丁寧に描かれていたのかなと思う。

生理でお腹が痛いとかそれぞれが抱える環境の変化とかの、実際には分かり得ない苦しみ痛みを知って相手を思いやるようになっていくあの感じは、すごいちゃんとかいてくれたんだなと思って嬉しかった。

おれがあいつであいつがおれで。
そして、
おれはおれだし、あいつはあいつ。

他人の痛みを自分のこととして痛みながらも、他人が他人であるということ自体を尊重すること。
それが大事ってことはちゃんと分かって人と接していかなきゃいけないなと思う。

正直、人と関わるのは本当にしんどいし毎日職場でも自分がすり減ってる感じがしたりしていたけど、それでもやっぱり誰かと関わることでしか気づけないことがあるし、楽しいことも沢山あって。

それぞれに色んなことがありながらも楽しい時間を共有できたりすることがとても尊いというか…なんか本当に嬉しいことだよなと書いてて思った。


個人的には、佐藤允さんの半裸で二カーッと笑っている顔がツボに入りすぎてこの人めっちゃ好きだなと思うなどした。

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