シェパード大槻

書を捨てよ町へ出ようのシェパード大槻のレビュー・感想・評価

書を捨てよ町へ出よう(1971年製作の映画)
5.0
子供は時間が経つと自動的に大人になるのではない 子供の、大事な弱い抽象的な持ち物を大人が逆流してきて奪うのだ。それで言うと娼婦と体育会はめっちゃ強いよ笑。このことはランダムにそこここで勃発していて子供がそれに偶然当たると大人になる つまり、やっぱり、子供が大人になるのは時間の問題といえる。敗北の物語に思うけどそんなつもりはないっぽい。
政治が遠のき飛行機が遠のき家族も身体も死も遠く黒い箱に入ってしまって命の炎がLEDで代用される今に 彼のような我が事の迫力は出ない。惜しいんだけどね。
私も新宿を歩く時に、開いた書物に参加したくって変に話しかけてくる人に応えてみるけどひどい書物だったことしかない。自分からよい書をつかめ