初見です。これがDQNに言われもない難癖をつけられて粘着される恐怖かと呆然としました(笑)
この作品のもつストイックさが好きですね。スピードレースでもなく、狂気的な殺人レースでもないただただ執拗にちょっかいを出されて追い詰められる車の視点。これは、普通車=女性、トラック=巨大な暴漢という構図のストーカーも想起させているかもですね。それ故の弱味が醸し出す恐怖。
早い段階でなんだトラック野郎の顔分かっちゃうのかよ。うーん、そうなると評価下がっちゃうかな〜と不安を持たせておいて視聴者をハメる作戦にはしてやられました。そこの残念を裏切る演出は良かった。無顔の犯人はトラックの巨大さそのものに直結する恐怖の演出は良手。
吹替での初見でしたが、主人公のおっさんの声があまりにも頼りなくて思考も残念過ぎるのでギャグかと思うほどのピンチへの転がり方は焦りよりもシメシメ感が大きかったです(笑)
そしてラストのあの情景！一息つかせ目に焼き付く終焉は満足度の高い終わり方でした。
