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ナイル殺人事件のひでGのレビュー・感想・評価

ナイル殺人事件(1978年製作の映画)
3.1
映画は時代を映す鏡だ、なんて言われることがあるが、時代を超えてリスペクトされ続けている時越作品も在ると同時に、時の流れに呑み込まれて、輝きを失うものも少なくない。

1978年、45年も前の映画。アガサ・クリスティの有名なミステリーを映画化。この4年前にアガサ・クリスティの代表作「オリエント急行殺人事件」が公開され、ヒットしたので、その勢いに乗っての第2弾!
ちなみにポアロはアルバート・フィニーから
ビーター・ユスチノフに代わっている。

今作、場所をオリエンタル急行からエジプトに変えただけで、設定や雰囲気はとても似ている。
つまり、被害者がみんなに憎まれている。誰にも動機と限られているが犯行のチャンスがある人物が多数乗船しているということ。

リメイク作は未見だが、正直、この筋立てにはあまり興味が湧かない。
肝心の犯人探しも、何となく察しがついてしまったし、一同に介してポアロの推理を聴くといった場面も、時代がかっていて、乗り切れなかった。

監督のジョン・ギラーミンは、パニック映画の大作「タワーリングインフェルノ」を撮った人だ。縦の同時災害をダイナミックに見せたけど、今回は人物の横の移動を、何度も何度も見せるので、テンポや緊張感も薄れ、つまらない場面となってしまっている。(何回殺されるんじゃい!)

役者陣も特に目立ってこない、あのジュリエットがちょっときれいな普通の女性になっていて、少しがっかり。
まあ、乗客たちがお約束のようにポアロの国を間違え、その度に「ベルギーです!」と返すのがまるで、「こじまだよ!💢」を思い出させて、少し笑ったけど、、

🙏なさい。僕は乗り切れず、ちょっと楽しめなかった旧作でした。
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