あの痛々しいドラッグ漬けの日々を見ると、憧れとはたぶん違うんだけど、どうしたって自分はパンクにはなれないんだなあ、と思ってしまうわけです。
あの荒んだ生活でさえシドの非凡さを際立たせるものと思えてしまうし、ナンシーとの2人の世界もドラマチックに見えてしまう。現実的に言えばドラッグに走って普通の人間が歩むべき道から外れて破滅してしまった2人のジャンキーの話なのに。
最初のシーンからめちゃ治安悪いし、汚いし、画面からでもゲロ臭いし、下品なのに一回没入してしまえば音楽と感情の爆発に酔いしれるだけ。ジャンキーな映画でした。