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ファニーとアレクサンデルのcollinaのレビュー・感想・評価

ファニーとアレクサンデル(1982年製作の映画)
5.0
なんて、幸せな豊穣な映画体験。
久しぶりに椅子から前のめりになった。
映像があまりにも美しくて、
字幕を追う時間がもったいなくて、
終わった瞬間にもう一度観たいと思う。5時間なんてあっという間。

あまりにも美しくて、言葉にできなくて、呆然と車窓を眺めていた私は
ようやく今言葉にしている。

ベルイマンというと、私にもやはり勝手な難解なイメージがあったが、
(初めて観たベルイマン作品「野いちご」のイサクよりも
アレクサンデルが歳が近かったのもよかったのかもしれない)
製作年だけで、古い映画として扱うのにはあまりにもったいなく、
今の私にも通じる、時を超える普遍性があるというのを自分の中で
発見した。

今もまだ自分の中は整理はついていないし、
言葉の意味なんて考えれば考えるほど、こんがらがる。
理解しきれたわけでもないし、観るときによっても変わるだろう。
でも、解らないけれど、ベルイマンの魔法なのか、何なのか、
すっと入ってきてしまう。

とにかく、人生で大切な映画体験。

この映画を撮ったカメラでアキカウリスマキは撮ったのかと
考えると、胸が熱くなる。

最後に
上手く書けないけれど、今ここに、「ファニーとアレクサンデル」が
宝物になった学生がいることがベルイマンにも伝わりますように。