キャッスルグレンギャリ

オール・ザ・キングスメンのキャッスルグレンギャリのレビュー・感想・評価

オール・ザ・キングスメン(1949年製作の映画)
3.8
U-Nextで鑑賞。アカデミー賞受賞作品のリストを観ていて、本作を見ていないことに気づいて早速鑑賞。
主人公ウィリーが州知事の職を本気に狙いだしてから、在職中、再戦を目指す間に汚職にまみれていくとともに、人格、振る舞い、身なりが変わっていってしまい、その結果最期を迎えるのですが、翻って見ると汚職に手を染めたことから直接的に罰、バチがくだったわけではないことに気づきました。自分の名を関する公共施設がつぎつぎに作られて、州民は恩恵を被っているはず。2022年時点の日本にはこういった清濁併せ呑んで強引に実現する政治家が足りないと思えてしまいました。本作が日本で封切られたのは田中角栄がロッキード事件で逮捕された時期らしいです。角栄はウィリーのよう、と言われたみたいです。つまり田中角栄のような政治家が今の日本に望まれるということです。