雨丘もびり

マトリックスの雨丘もびりのレビュー・感想・評価

マトリックス(1999年製作の映画)
3.5
【空っぽってカッコイイけど生きてる気がしない】
アクション映画を見慣れない私には、本作のパンチとかキックが相手に当たってるように全く見えないんだけど、そのリアルじゃないのがカッコイイかも。スタイリッシュなビジュアルと無機質な音楽の魅力も相俟って、造りモノ感がカッコイイ。

インストールするだけで何でもできるようになる超人感に時代を感じる。

その一方、仮想現実から抜け出したリアル世界で「眠り姫」やってるのが...ものすごいイビツだと思った。
「一目惚れ」と「運命の恋」と「仲間を集めて戦う」という、80'sだか70'sの古めかしいFantasy。
90'sの行き止り感や息苦しさに、前時代への憧れで立ち向かってたのかな?この頃。

...針治療wスプーン曲げw時代を感じる。

モーフィアス一味の目的がよくわかんないんだけど、たぶん私がその「生きてる実感が欲しい」テキな情熱がよく分かんないからだと思う。
だって、あたし生きてるし、摩擦とか日常茶飯だし、も少しラクに生きたいしw。

この映画をあれだけ支持してた時代性とか興味あり。
何より、エンタメとして素直に楽しい映画でした(^^)

『リザレクション』は見に行く予定無いけど、ちょっと興味湧いてきた☆