理か

ショーシャンクの空にの理かのネタバレレビュー・内容・結末

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます


不運がこれほど恐ろしいとは‥‥しかし、必死に生きて


💕午前十時の映画祭企画💕

1947年あんなにいい加減な裁判になるのか、
と驚いた。
アンディーは
終身刑でショーシャンク刑務所に服役。
若くして銀行の副頭取であったのに、
無実の罪で服役するとは‥‥。

調達屋のレッドと口をきくようになり
ロックハンマー、ポスターを手に入れる。
目をつけられたら、怖いところだ。
最悪命まで危ない目に合うこともある。
ハドレー刑務官の話に、
つい昔取った杵柄ということか、
弁護士がする手続きを請負う代わりに
仲間?にビールを奢らせた。

ここの受刑者たち、変な男たちを除けば
温かい人柄の者たちである。
犯罪を除けば元々善良な人たちなのか。

アンディーは、本を集めて
図書室を作ろうとしたり、
看守たち職員の納税申告の書類作成を手助けした。
人の為というより、自分にできることをすることが
人助けになることで、自負心も持て心の安定に繋がるのか。

ここに入って50年、
カラスの雛をも大事に育てる心優しい
図書室係のブルックス、
仮釈放となり外に出されたが、
50年という年月は異国に来たかのようにさえ
感じられ、生きる術が無く悲しい結果に。

所長にも重宝されていると思っていた。
あの出来事が起こるまでは。

アンディーが、懲罰覚悟で所長たちが憤る中、
オペラ『フィガロの結婚』の美しい歌声を
スピーカーで流したのは、
公職の身でありながら不正を働く所長たちへの
抵抗だったのか。

見事立派な図書室を作った。

慈善事業と称して請負業者からの賄賂をとる
算段の所長。

1965年新しく入って来たトミー、
アンディーのおかげで
頑張って高校卒業資格を取ったのも束の間、
アンディーの無実を証明できるが為に、
所長とハドレーに殺されてしまった。
どこまで卑劣なのだ。
若いながら奥さんと娘さんがいるというのに。

このことで、アンディーの無実を証明できる道は
断たれてしまった。
無実であり、19年服役させられ、
無実を証明する人物を刑務所所長と刑務官に
殺されてしまったのだ。
法に則っている場合ではない。
自分の生きる道をみつけねば。
しかし、あの脱獄方法、他の者には真似できないな、
と思った。
緻密な計画、強靭な精神力、そして希望。

仮釈放諮問委員会での
レッドの心の奥底から出た言葉は、
贖罪という意味に於いて真摯に向き合い出た言葉だ。
服役した何人の人が言えるのだろうか。

レッドが約束の木の下の黒曜石を掘り
アンディーからの手紙を見つけ、
会うのだ、生きるのだ、 と。
アンディーの元 ジワタネホへ向かう様は、
希望に満ち溢れ、観ていてうれしくなった。

余談:
•レッド、調達屋の手数料として間に入る者にタバコを渡していたが、今の世の中なら、何を渡すのだろう?と思った。
理か

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