このレビューはネタバレを含みます
ダルトンボンド、復讐のライセンス007
1989年、脚本マイケル・G・ウィルソン、リチャード・メイボーム(遺作)。監督ジョングレン(もともと007シリーズの編集の方から、監督昇格のジョングレン)。
まもなく007最新作「007フリーフォール」公開記念。今まで見てなかった作品を見ております。主にロジャームーア以後でございます。
今回は、三代目ボンド、ティモシーダルトン。
多分リアルタイムで
「もう007は、追いかけて見れないなぁ。」
と思っていたのが本作からだと思います。ワーナーのビデオを指をくわえ見ない決断をした記憶あり。
それは「リビングデイライツ」から「なんか違うなぁ」的な感じが顕著すぎて、ずーっと思っていました。
今はそうは、思いません。むしろ、ティモシーでずーっと続けて、ダニエルクレイグにして欲しかったと思ってます。
ワーナー通常版DVD鑑賞となりました。
いやぁ、後悔したなぁ。こんなに、面白かったんだぁ。
近年の中では、一番の面白さでした。確かタランティーノが本作を傑作と言っていたのをどっかできてきいた覚えあり。
どこか今のダニエルクレイグ版の真面目、冷酷、しつこく誠実なボンドが見えます。完全にこの線、この「ライセンストゥキル」のこのノリを蘇らそうとダニエルクレイグ版は、追いかけているように思えます。
この「消されたライセンス」興行悪かったようですね。
いやいや、少なくとも私は、すんごい良かったですよ。
本当に今のダニエルグレイグボンドのキャラの真髄をみているようです。
組織の007を捨てて、友のためにヤル。
まさしく「カジノロワイヤル」のようなキャラ。アクションもすんごくて、ボスもかなりのハードなお仕置きをするところも気に入りました。
爆破、空、水中、空中、陸上、カーチェイス、
そこが、ボンド映画らしからぬ、ハードすぎるのが、裏目に出たんですかね。
ロジャームーアボンドを確立した、ジョンフリン監督も特典映像で行っていたんですが、
われながら「最高傑作」というのも、うんうんわかるわかるという感じ。
ハードなお仕置きには、ボンドも容赦ない。すんごいハードな末路ですが好きです。
やはり、原作イアンフレミングのキャラクターに近づけようと「カジノロワイヤル」の小説を悪役のロバートダビ、ティモシーもかなり読み込み役柄にそれぞれ反映させたようです。だから似ているんですね、、、、。すばらしい。
ボンドガールも進化していますね、独立した存在だったり、助けたり、共に綺麗です。単なるセクシーな女性。いればいいという感じから進んでいます。
さて
007復讐のライセンス、ライセンストゥキルをぜひごらんくださいませ。
追伸
ピアーズボンドより、このダルトンボンドの本作がメガ良い気がします。
ダルトンは、地味なんかなーー。二代目のジョージ・レーゼンビーと同じ風格が漂ってる気がします。
やはり、ショーンコネリー、ロジャームーアが圧倒的なヒーロー像を植えつけたんだなーーと最新作周辺をみると苦慮しているのが、わかってきました。あと原作のネタ切れもありますが、、、。
本作も二枚組みDVDほしいなーー。