きゅうげん

ブレア・ウィッチ・プロジェクトのきゅうげんのレビュー・感想・評価

3.3
ファウンドフッテージものの中興の祖であるモキュメンタリー・ホラー。
インディペンデント映画でありながら、以後現在に至るまで後続ホラー作品、とくにPCゲーム界隈に色濃い影響を与え続けている古典。
朝起きたら謎の目印とか廃屋でのクライマックスとか、すっかりジャンルのお約束演出になってますもんね。

……とはいえ、いま観るとショッキングさ・エキセントリックさが薄く軽く感じるのは仕方ないのかな。出演者三人によるガチ撮影ということもあって、やっぱり単純に映像として振るわないところも多々ありましたし……。
低予算ながら全世界規模で大ヒット、ギネス級の利率で儲けた映画としても有名ですが、その多様なメディアミックス戦略が情報社会初期の世相とバッチリ嚙み合ったのでしょう。90年代らしい若く熱く泥臭いエンタメ産業のバイタリティが感じられるエピソードです。
てかウィキペディア見たんですけど、大鶴義丹の特番とか大森望の書籍とか、当時の日本のプロモーションすごく気になる~。