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祇園囃子の3104のレビュー・感想・評価

祇園囃子(1953年製作の映画)
3.9
デビューからそれほど年月が経っていない「初期型あやや」。
まだまだ表情もおぼこく演技も全体的にフワフワとした感じだが、この作品のトラジコメディな一面(まさかコメディな側面が物語を“隠れた背骨”のように支えているとは、観るまで想像できず)にマッチしていると思う。

腰が据わったアングルや流麗なカメラワークなどはやはり溝口健二やはり宮川一夫。

3年後の『赤線地帯』は、この作品の“後日談”的変奏曲。そこでの彼女はアウトラインこそ“初期型”だが、もうすでに女優の貫禄たっぷりあり〼。
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