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最高殊勲夫人のkunicoのレビュー・感想・評価

最高殊勲夫人(1959年製作の映画)
3.9
肉食系男子と前衛的女子が生息していた時代のハツラツさときたら、今を生きる私たちが見習いたい姿でもある。

あまりのストーリーの面白さに、まさか自分の祖父母がまだ20代だった頃の映画だとは思えない。

社長の座を継ぐ3人兄弟と、彼らの秘書を務める3人姉妹。
1番目と2番目が結婚したことにより、かかあ天下で出しゃばりな長女が3番目同士をくっつけようと何やら企みだすのだが、「姉さんの思い通りにはさせないぞ!」と当の2人は結婚しません同盟を組む。
お互いデートの相手には困らないけど、一番居心地の良い相手は実は彼・彼女ではないかと気付き始める。
ちょっとした嫉妬や不安を感じながらも決して恋心を肯定することなく、あくまで戦う相手は姉さんだとしているところが愛らしい。
気持ちの変化が急激だったりするが、ラストの告白シーンはとても素敵。バーカウンターって素敵!

メインビジュアルになってる写真も最高ですよね。
こんな恋愛結婚に憧れてしまいました。

兎に角女性が生き生きとアグレッシブに描かれていることが特徴的。天真爛漫で真っ直ぐな彼女たちを見ていると、自然と元気が湧いてきます。
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