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ドント・ウォーリー・ダーリンのkunicoのレビュー・感想・評価

3.5
海外版ポスターが最強にかっこいいんですよこの映画。
ハリーとピューちゃんの顔面で押し出す様な作品では無いと思っていて、海外ビジュアルに強烈に惹かれて遂に観た。

冒頭からかなり自分好みな「気持ち悪さ」が散りばめられていて、コレは想像以上に気にいるかもと心躍らせた。
感触でいうと、ランティモスやロバート・ミッチェル、PTA(はちょっとサイケすぎる?)など、オリビア・ワイルドには微塵も予感していなかったシュールな世界観が展開されて、ここにハリー&ピューをぶち込んでやろうと画策したことさえも賞賛すべき!とまで思えた。

なのだが、肝心のネタばらしが全く面白く無くて、一言で片付けると「なあ〜んだ」。
あの気持ち悪い世界の中で完結してくれよ、実はマトリックスでした〜なんてつまらないこと言うなよ...(落胆)
あと何かの比喩だとしても捉えにくい、あの飛行機はどう処理すれば良い。

だもんで、上手いこと言えてるようで言えてない感がどうしても気になり。
ん〜分かるよ、最近流行りのフェミ系でね?
でもその主張やテーマやフォーマットが至る映画で流用されると極めて凡庸に感じてしまうのよ、だから、この映画の優勝部分としては、熊ぐるみに彼氏突っ込んで丸焼きにしたピューちゃんに地続きのような役を担わせて女のエンパワーメントを最高潮に持ってったということだと思う。

なんか見飽きたな、女さん頑張れ系。そんなに愛想良くしなくても良いですよ、逆に嫌味に感じるというか。だからランティモスの新作もどうかな〜まあ観るけど!!!
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