ニクガタナ

菊次郎の夏のニクガタナのレビュー・感想・評価

菊次郎の夏(1999年製作の映画)
3.5
大きなお世話だこのヤロー
大人の遊びから子供の遊びまで多様な遊びで満ちた北野作品。「首」の余韻で再鑑賞。眠たい目をした陰気臭いガキ 正男を演じた少年の芝居っけのない素朴さが良い。たけし自身が子供の時に出会った大人の記憶と思いついた遊び全部盛りしたような印象。少年と、それを世話してんだかされてんだかなカタギじゃないおっさんとの危ういロードムービー。今勤めてる会社のごく近く浅草界隈から正男の母を訪ねて300kmの豊橋へ。劇場で初見した際は「菊次郎ってお前か!」ってなった。タイトル通り菊次郎が童心に帰った楽しく切ない夏休み。に強制連行される久石譲の劇伴もまた素晴らしい。終盤は義太夫とらっきょで遊んでみたって感じ。映画であんなふざけた陰部隠し見たことない。麿赤兒演じる変態が白塗りで踊ったり、天狗二人のダンスなど正男の悪魔に絡めて舞踏要素多めでその後の「座頭市」に通じてる。「PERFECT DAYS」にも何度も出てくる桜橋が良い。
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