shibamike

吉原炎上のshibamikeのレビュー・感想・評価

吉原炎上(1987年製作の映画)
3.0
女の真心。
男の欲望。
赤い布団の上は嘘ばかり。

明治40年頃。親の借金の為に吉原に売られた久乃(名取裕子)の日々を映画は見せてくれる。

女性にとって吉原ほどの地獄の場所ないわな、と思う。
吉原嬢1「ごめん、生理的にこのオッサン無理🙌」
とか
吉原嬢2「このオッサン、チェンジで🖕」
とかは許されず(あいよ♪俺っちキモいっち🤗つって笑顔でお金だけ置いて立ち去るオッサンばっかりだったら良いのにね)、お金の為に自分の身体を不特定多数のオッサンに差し出さなければならない。
そんな地獄が実在し、その地獄に身を置き、生きた女性達がいた。
そもそも男が買わなけりゃ良いんじゃんという話なのだけど、やっぱりチンポコがねぇ…なかなかだうして。
女の身体は金になる。買う男がいるから金になる。鶏が先か卵が先か。

柴三毛「何かわかんないけど、絶対にこの映画自分は好きだ!」
と喜び勇み会社休んで池袋くんだりまでノコノコ出掛けてきたけれど、あんまり自分にはハマらなかった。
西川峰子による伝説の「ここ噛んでーっ!」であったり、かたせ梨乃の気合の入った演技は文句なしで素晴らしかったけど、ストーリー自体は大して面白く思わなかった。何か全体的にあっさりしていた。

名取裕子が「娼婦だからって惨めなのは嫌!」つって意地になり"花魁道中"とかいう吉原伝統?の一大イベントをぶち上げるのだけど、いざ見てみると
柴三毛「へぇ〜、あぁやって歩くんだ😯歩きにくさう…」
というウルトラだうでも良い感想しか湧いてこない上に「え…それだけ?」というイベントだったし、火がつくシーンも事故というより、とある男の確信犯みたいなもんだと思ったけれど、自分にはそもそも男の描写があっさりし過ぎていて、その瞬間の男の振る舞いにキョトンとなってしまった。もっと時間割いて男のことを描いて欲しかった。普通に「何やねんコイツ」と思ってしまった。
火災にしても吉原一帯が火の海になるという感じには見えず、期待とは異なり残念だった。

とは言うものの、中年男性の我々に眼福なシーンがちゃんと用意されており、嬉しかったのも事実😄中年男性の皆様、お待たせしました!お父さん、もうパンツ脱いだの?こんの、エロガッパ!
名取裕子が序盤に先輩花魁とすっぽんぽんでレズプレイするシーンがあって、あまりの生々しい婬靡さに自分は半勃起でした😄乳首ペロペロですからね。普段あまり勃起しない自分で半勃起なので(加齢のせいだよっ!言わせんな😠)、健康な男性であれば普通に全勃起するでせうから、我々中年男性の実用に耐えうるシーンだと考えます😄
女性の乳房に関しては、基本的にボインな女性ばかりスクリーンには選抜されており、まな板的な女性はスクリーンから排除されていたやうで、製作陣営のこだわりを感じました🐟


柴三毛 娼婦の逝ック
「惨めだと 思い込んだら キツいよね」
(季語:惨め→柴三毛→アホ→悲しい→冬)


追記
かたせ梨乃が夫を見つけて、やうやく幸せになったかと思いきや、若い女に亭主を取られ、結局吉原へ戻る。そんな踏んだり蹴ったりのところへ、亭主を寝取った女がノコノコかたせ梨乃の元へ訪れ「あの人が病気で死にさうなんです…」と金の無心にくる。
関係ねぇよ!と突っぱねたら終わりなのに、かたせ梨乃は虎の子であらう自分のなけなしの貯金を女に譲る。
貯金を取り出す用意をする時にかたせ梨乃が号泣するのが本当にいじらしかった。
「どこまでアタシに重しをかけるのか」
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