3104

若草物語の3104のレビュー・感想・評価

若草物語(1964年製作の映画)
3.4
オルコットの小説とは無関係。小説ならば「細雪」の四姉妹ぽいか。しかしあちらの流暢な関西弁(厳密にはあれは「船場言葉」か)に対し、こちらの四姉妹は関西出身という設定なれど皆一様にイントネーションがおかしい。

日活が誇る美人女優揃い踏み。個人的には長女>>四女>次女>>>三女だが、作中では次女のルリ子と三女の小百合(の恋)に主にスポットが当たっている。

美女達の所作を眺める緩やかな映画かと思いきや、予想外にビターなストーリー。それはさておき伊藤雄之助を父親役に配する意味はあったのか?とか、場面場面のつなぎが雑でテンポが削がれるなぁとか、この中に入ると吉永小百合はシャープさに欠けてダンスや走る様も洗練されていなくて、若いのに「ドンくさいおはさん」みたいだなぁとか、細かい欠点が色々と目についてしまった。

とはいえ芦川いづみ嬢は相変わらず綺麗だし和泉雅子は可愛いし当時の東京の街並みが堪能できるしと、それなりに見所がない訳ではないのである。
3104

3104