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トゥルーマン・ショーのエネルのレビュー・感想・評価

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
4.1
新鮮で斬新!
20年以上前の作品とは思えない発想力!
そして、人権侵害の究極体(笑)
(以下、ネタバレ有りです…)













トゥルーマンの人生そのものが、人気テレビ番組で、本人以外は全て作り物と役者。主人公が世界の違和感に勘づいて、突発的な行動で解きあかそうとするのですが、番組の迅速な対応で、誤魔化していくのが観ていて笑えるのですが、トゥルーマンに気づかれまいとあらゆる手を使って世界をコントロールして隠そうとする番組側と、虚をついて違和感だらけの世界に楯突くトゥルーマンの奮闘がとてもコメディー要素が多くて良かった。


番組はコマーシャルを挟まずに、トゥルーマンの周りの物がスポンサーの商品だとか、ハリウッドに島丸ごと入るスタジオで撮影していて、侵入者も稀に来るなど、妙に設定がしっかりしていて、映画の冒頭ではなく、世界観に慣れてきた、中盤で登場させる構成が冒頭から観ている側もトゥルーマン
と同じように、番組内の世界を体験したようだった、


本人の思いや夢、日々の行動までもが、メディアや周りの人によって誘導されていくのが、インターネットに支配された現代の私達となんとなく似てる。もしかしたら、私達は視聴者の側ではなくて、操られている側かも…笑
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