エネル

凶悪のエネルのレビュー・感想・評価

凶悪(2013年製作の映画)
3.0
リリー・フランキーとピエール瀧の独壇場。救いようがない程の悪役を演じていて、もし私が彼らの死後を決められるのであれば、地獄の業火で焼き焦がすでしょう。ですが、創作物だと分かっていてそう思うのは、それだけお二人の悪人に狂った人間味と妙なリアリティがあるからだと思います。人として超えてはならない一線を通り過ぎている…

ピエール瀧の演じる須藤が逮捕される前と後の時系列があり、須藤が逮捕された後は、山田孝之演じる藤井が過去の事件の情報を集めたり、妻と母の介護で揉めたりと至って単調に進んでいくだけで、作品の評価が大きく下がった原因です。見どころも特にないし、藤井が一体何考えてるかも読み取りづらい。この作品はピエール瀧とリリー・フランキーの演技と悪行が観ていて素晴らしいと感じるだけで、脚本や映画の結末に大して印象には残らなかった。
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