エネル

ツレがうつになりまして。のエネルのレビュー・感想・評価

ツレがうつになりまして。(2011年製作の映画)
3.9
「うつ病」という言葉が広く浸透した現代社会なのにも関わらず、自分自身、無意識にうつ病に対して、偏見があったのかもしれない。うつ病は精神的に劣っている人がなりやすいとか、甘えているだけじゃないのかなど、周りの人にうつ病患者がいない事をいいように、その様に考えていた部分があった。劇中の堺雅人が演じたツレを見ていると、本人の病気の捉え方や療養への取り組み姿勢、周りの人の大きな支えが無いと、治らないもしくは悪化する、極めて付き合い方が難しい病気だと知りました。ハルさんの献身的な助けがなければ、ツレはどうなっていたことか…

ツレが会社を辞める前はハルさんがツレの体調不良にそこまで深く関心がなく、ちょっと腹が立ちましたが、ツレが退職を決めて、ハルさんが付きっきりで面倒を見ていくのが観てる側も幸せな気分に浸れます。宮崎あおいの笑顔やツレとの接し方が可愛くて可愛くて堪りません(笑)。

「仕事辞めないなら、離婚する。」
夫が辛いのは分かっていても、仕事を辞める選択をさせるのは、ハードルが高い事だと思います。そんなセリフをあんなにすんなり言ってのけるハルさんは最高の嫁でしょう。私はまだ18で、全く結婚願望が有りませんが、ハルさんみたいな人が居たら良いなぁ〜


漫画ベースの日記でツレの体調の移り変わりが記録されていき、共に病気の経過を見守る気分になります。漫画の絵をほのぼのとする可愛いものです。

この文を残す事で、またこの映画を観る機会ができたらいいなぁ。
エネル

エネル