昨今のテレビ番組でも手を替え品を替えしながらもてはやされているリアリティショウ。
リアリティの為のドラマティックな演出の下で、役者が自覚的に「演じて」いるであろう、リアリティショウ。
本作品は、はじけた表現力のジム・キャリーが好演し、リアリティショウを茶化してドタバタを楽しむ映画なのかなと予想していましたが、実際はもっとリアルでした。
ネタバレにつながる内容は観賞時に「リアリティ」を損なうので書けませんが、コメディでありつつSFホラーでもあり、また人間らしい情動が...これも書けませんね。
脚本のきめ細やかで引き込まれる展開と、ジム・キャリーのさすがの表現力、周りを固める俳優陣も素晴らしかった。厳しく優しい包容力があるエド・ハリスや、レネー・ゼルウィガーとちょっと似てるローラ・リニー、だんだん美に引き込まれるナターシャ・マケルホーンなど、ショウの中で完璧に役割を演じていました。
思わぬことも起こってしまう人生ですが、元気に生きていきましょう。