佐藤克巳

不良少女 魔子の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

不良少女 魔子(1971年製作の映画)
3.5
明るい日活の最後の2作品のうち、「八月の濡れた砂」は太陽族に肯定的、本作は、太陽族の末路を描いた蔵原惟二監督の佳作。恋人の死に絶望した夏純子が、「太陽にほえろ」の殿下小野寺昭が仲間を裏切り組員に鞍替えしたのを恨み、組員で実兄藤竜也を殺害した上に小野寺も殺害した。実は岡崎二朗の証言は恋人の死は事故死だったという理由なき反抗は理解し難い。関係ないかも知れないが、藤田敏八との違いは、中平康に助監督についた兄と藤田とは違い、師事した長谷部安春に近いかも知れない。
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