暴力と破滅の運び手

ハート・ロッカーの暴力と破滅の運び手のレビュー・感想・評価

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)
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ひたすら爆弾を処理して、マウンティングして、爆弾を処理して、の繰り返し。
子供に対する愛情の残滓がかすかに残っているだけの、何か得体の知れない動物が写っている、という感じしかしなくて、その不気味な感じがジェレミー・レナーを通して強烈に伝わってくる。野営地の近くで仲良くなった少年に対する執着や、彼の“失踪”に関するある種ロマンチックな追跡も、その違和感を強める効果の方が強いような気がする。