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逢びきのnt708のネタバレレビュー・内容・結末

逢びき(1945年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

60分ぐらいまでは割とテンポよく物語が進んでいたように思うのだが、そこからの展開があまりなく、少々後味の悪い印象を受けたのは私だけだろうか。そこもひっくるめてイギリス映画の味、、と言えばそれまでなのだが、モノローグ多めの演出も含めて、今一つもったいなさが残るような作品だったように思う。

それでも、イギリスでもこういったムードたっぷりのメロドラマを描けるのがなんか嬉しい。イギリスの映画というと、ロジカルでジメジメした印象なのだが、その印象が本作だと良い意味で薄れて観やすくなっている。何より台詞のない無言の演技が心の変化を何よりも物語っており、本作最大の魅力と言っても過言ではないだろう。

やはり駅にはドラマを引き起こす魔法のようなものがかかっているのだろうか。シチュエーションも限られているからこそ、ぜひ舞台化をしてほしい作品のひとつである。
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