うにたべたい

バトルフィーバーJ ロボット大空中戦のうにたべたいのレビュー・感想・評価

3.3
海を行く!空を飛ぶ!バトルフィーバーJ!
石ノ森章太郎原作の戦隊シリーズに代わってマーベル・コミック・グループと提携し製作された戦隊シリーズ第1弾。
ゴレンジャーとジャッカー電撃隊は本来流れが違うため、実質敵には本作がスーパー戦隊シリーズの一作目として扱われることもある作品です。
五人の衣装に統一性が少なく、マスクは鼻から下が予めデザインされている、カラーも赤や青・黄色・緑・ピンクのようにわかりやすく色分けされていないという、スーパー戦隊の中でも異色の戦隊です。

バトルフィーバーJは、今日では当然となった巨大ロボットをスーパー戦隊で初めて登場させました。
劇場公開でブローアップ版となった第5話は、バトルフィーバーJの戦隊ロボット・バトルフィーバーロボや、ロボを運搬する巨大戦艦・バトルシャーク初登場回です。
6話以降のフィーバーロボは、登場しても敵に止めをさすくらいで何分も戦わないのですが、5話は登場回だけあって巨大な敵とそれなりに剣を交えています。
タイトルの空中戦も、(大空中戦というほどではないですが)少しはあって、スクリーンで観て迫力を感じるにはうってつけの一話だと思います。
ちなみにバトルフィーバーロボの登場が5話まで待つことになったのは、デザインの決定に時間がかかった製作側の事情だったようです。
4話までは建造中ある旨だけ伝えられていて、当時の子供達にとっては満を持しての登場となったわけですね。

建造中であるバトルフィーバーロボの設計図を盗み出すため、敵組織・エゴスは、国防省の坂口をスパイとして送り込みます。
親友である坂口のスパイ活動に気づいた鉄山将軍は、坂口を糾弾するも銃口を向けられ、逃げられてしまう。
ほぼ完成状態だったバトルフィーバーロボの設計図を今更盗まれても影響は少ないと判断するも、坂口を放っておけない鉄山将軍は、バトルフィーバーを調査に当たらせるという展開です。
敵のロボ、悪魔ロボも初登場回で、ロボにスポットのあたったストーリーです。
そのため、バトルフィーバーJメンバーや怪人、エゴスの幹部の活躍は薄く、キザなフランスやおちゃめなケニアのキャラクター同士の掛け合いは期待できないですね。
巨大ロボットは子供受けもよかったので、ロボット回を劇場版に持ってきて宣伝しようという目算もあったのだろうか。