うにたべたい

科学戦隊ダイナマン クモシンカ登場のうにたべたいのレビュー・感想・評価

3.5
太古の昔、地球に隕石が落下し、付着していた生命体が独自の進化を遂げていた。
以来、地底で暮らし続けていた尻尾の生えた人類のような彼ら、有尾人の一族によるジャシンカ帝国は、人類よりも強大な科学力を持ち、地上に強いあこがれを持っていた。
尻尾の数で位が決まるジャシンカ帝国は、尻尾を持たない人類に尻尾を生やすことを試していた。
だが、それができないことがわかり、ついに地上への侵攻を始める。
それを察知した科学者・夢野久太郎は、5人の優秀な若い科学者を集め、ジャシンカ帝国から地上を守るための戦いが始まったのである!

風が呼んだ、嵐を呼んだ!五人の戦士、ダイナマン!!
スーパー戦隊シリーズ第7作目、科学戦隊ダイナマンの劇場版作品です。
主題歌でも"爆発!"を連呼しており、名称もダイナマイト、ダイナミックから取られているという、とにかく爆発好きなスーパー戦隊です。
前作、ゴーグルファイルの商業的不振を覆す大成功を収め、次回作、バイオマンへ繋げた戦隊ヒーローですね。

劇場版の本作はジャシンカ帝国の進化獣・クモシンカと戦う一作です。
ストーリー的には通常のテレビ放映の一作と同じフォーマットで、尺も30分弱程度、旧キャラの出演のような特別な演出もないです。
しかもこちら劇場公開後には再編集されてテレビで一話として放映されたという珍しい一話で、ブローアップというわけではないのですがオリジナルともいえないです。
放映版は若干のカットはありますが劇場版とほぼ同じなので、そういう意味ではブローアップと同様に放映版を見る場合は劇場版として別で見る必要がないと思います。

夢野久太郎の発明品"空飛ぶ自転車"の実験をしていた夢野とダイナマン面々。
だが実験は失敗し転倒してしまうのですが、そんな彼らのもとに子供が現れ、夢野の古い研究仲間である木田博士が恐ろしい研究をしてしまったので助けてほしいと頼みます。
木田博士は、高層ビルを一発で破壊する発明品"パワーガン"を買いたいという人々へプレゼン中でした。
駆けつけたダイナマンは、取引相手が有尾人であると見破りますが、そこにジャシンカ帝国の王子・メギドとクモシンカが現れる、という展開です。

展開はおなじみな感じですが、当初は劇場版オリジナルとして企画されたのか、スペシャル感がありました。
特に星川のヘリにぶら下がってのアクションシーンがすごい、宮内洋を彷彿させるアクションです。
崖の上からのダイブシーンもあって、爆発の規模もいつもにまして激しい上に近く、大迫力な劇場版だったように思います。
ワイヤーアクションシーンも多く、ダイナマンらしいダイナミックな内容でした。