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電撃戦隊チェンジマンのうにたべたいのレビュー・感想・評価

電撃戦隊チェンジマン(1985年製作の映画)
3.4
スーパー戦隊シリーズ9作目、電撃戦隊チェンジマンの劇場版。
前作、バイオマンもですが、看板コンテンツとなった戦隊ヒーローはこのころマンネリ化を防ぐため、新シリーズ毎に様々な工夫をいれてきます。
チェンジマンでは組織で鍛えられた先鋭5人が選定されますが、そこは自衛隊をモデルにしていてミリタリー色の強く、これまでの戦隊ヒーローの架空の秘密組織よりリアリティが強くなっています。
地球守備隊という世界的な組織の日本支部で鬼軍曹と謳われた伊吹教官の訓練を耐え抜いた戦士、それが、電撃戦隊チェンジマン!
敵は宇宙の星々を侵略してきたバズー率いる宇宙帝国「大星団ゴズマ」。
地球に狙いを定めたゴズマの侵略を阻止すべく、チェンジマン達が立ち向かうというストーリーです。

劇場版の本作では、ゴズマが地球上を火の海にする作戦を企て、日本時間午後2時に地球のマグマと反応する仕掛けを行う。
その作戦中に発生した地震が起因でチェンジマンが出動するのですが、ゴズマは地元研究員を操ってチェンジマンを騙し、チェンジマンはその場を離れてしまう。
制限時間の迫る中、チェンジマンはゴズマの企みを打ち破ることができるのか、という展開です。

ストーリーの流れとしてはテレビ放映版と比較し特別なところはなく、尺も放映版より5分程度長いくらいです。
でもやはり劇場版ということもあってか、アクションシーンが激しいのですが、個人的にはヒドラー兵のスタントに目を奪われてしまいました。
特に走行中の列車の上で戦闘するシーンがすごい。
チェンジマンに殴り飛ばされ、貨物車の上から線路へダイブしていくシーンがあるのですが、ヒドラー兵のきぐるみ姿のまま落ちていて迫力がすごかったです。
敵の兵隊なので、ある意味、やられて当然なところなのですが、ここだけはほんとに躊躇なく落ちていくので驚きでした。

また、制限時間が迫る中で敵との攻防があり、スクリーン前のちびっこは固唾をのんで見守ってたんだろうなと思います。
最後までテンポが良く、楽しく見れました。
ちなみに、これまでも好成績だった戦隊ヒーローですが、チェンジマンは過去最高だったバイオマンを上回った売上を達成した大人気作でした。
そのためもあってか、チェンジマンは本作以外にもう一作、オリジナル作品の劇場版が作られています。