おけい

クランスマンのおけいのレビュー・感想・評価

クランスマン(1974年製作の映画)
3.5
過去鑑賞

人種差別根深い時代の田舎町。ご存知KKK団の団員クランスマン達の壮絶なキチガイ行動がまあ、酷い。

そんな中、保安官のトラック(リーマーヴィン)は中立的立場を常に保つのだが、だからと言って徹底的に戦うわけでもない。何とか丸く収めようとする感じが、少しもどかしかった印象。

トラックの友人で地主のブレック(リチャードバートン)は黒人差別を嫌いクランスマン達には煙たがられている存在だ。

白人女性が黒人にレイプされる事件を発端にクランスマン達と黒人の対立が更に激化していき、黒人を庇うブレックの襲撃を企てるKKK団に対しついに戦う覚悟を決めたトラックの最後の決断は賞賛に値する。

しかし…KKK団はもちろん心から軽蔑する感情しか湧いてこないけど、教会の神父や信者までもが黒人にレイプされた女性が教会に足を踏み入れた時、汚らわしいと差別をしたことに怒りしか感じない。

神を崇めてる者達が差別をするんだから、笑うしかない。一体あんた達、聖書読んで教会で祈って何を信仰してるって言うんだい?

それに黒人だって当然悪いやつはいるわけで、白人だから黒人だからと線引きすること自体、差別なのだと思うよね。

奇しくもOJシンプソン事件で有名なOJシンプソンが出演してたのが皮肉ですね。
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