トランスマスター

現金に手を出すなのトランスマスターのレビュー・感想・評価

現金に手を出すな(1954年製作の映画)
3.0
♯66 フランスのギャング映画

金塊強奪を果たした初老のギャングが、故買屋に金塊を売却して余生を悠々自適に過ごそうとしていたところ、その構成メンバーが、敵対する組織の情婦経由で漏れてしまいトラブルに発展してしまうストーリーです。

◆良い点/注目ポイント
・古い映画ながら女優陣がとても美人。さらにギャングのメンバーもダブルのスーツを上品に着こなし渋いです。
・仲間のピエロが敵対する麻薬組織の若い衆を地下室に連れて行くシーンの手荒さがリアルです。ドアを若い衆の襟首を掴みながら彼の頭を扉にぶつけて開けるシーンは笑えました。
・演技に妥協のない往復ビンタはインパクト大です。
・フランスの機関銃や手榴弾などの装備がハリウッド映画のギャングのものと違うのもポイントです。
・パジャマに着替えて歯も磨くのにシャワーを浴びずに寝床へ。さすが香水の国。

◆改善点
・登場人物の固有名詞が多く顔と名前が一致していない状況に陥りやすいのが惜しいところです。

◆総括
・タイトルの邦題は
【名邦題】として称賛されています。

-2020年 66本目-