陰謀論者X

ザ・ロードの陰謀論者Xのレビュー・感想・評価

ザ・ロード(2009年製作の映画)
2.0
「ノーカントリー」のコーマック・マッカーシーの原作を映画化したポスト・アポカリプスものです。ゾンビが出てこない「ウォーキング・デッド」のようですが、食べ物が枯渇した世界のサバイバル描写が非常にシビアです。作中の描写でてっきり核戦争に起因する地球の気候変動がもたらした地獄かと思いきやどうやら原因不明の災厄だとのこと。草木は枯れ果て動物の姿もない世界で、弱者を食料にする危険な人喰い集団から身を隠しながら南方へ旅する親子の姿は、この世界における残された理性であり、本人たちも善人である事を自負している。この父親を「G・I・ジェーン」で鬼教官を演じたヴィゴ・モーテンセンが演じているのだが、災厄から優に10年は経過したようなリアルに汚い衣服とメイクで熱演している。純真無垢な息子との会話も良かった。
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