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椿三十郎のmendeのレビュー・感想・評価

椿三十郎(1962年製作の映画)
4.1
<シンプルなほうの三十郎>
笑えるシーンが好ましい。
城代の「乗った人より馬が丸顔」とか、その奥方と令嬢が脱出中なのに馬小屋のわらに寝そべって「ああ、いい気持ち」と言い合ったりとか、平田明彦が小林桂樹に「おれの一番いい着物を着てる」とか。特に小林桂樹はずっとおかしい。押し入れに帰っていくところもいい。でも、このちょっと笑える人々はみんな正義につながっている。弱いものをあざ笑ったり、困っている人を笑うことはない。
ただ、三船の殺陣は『用心棒』と同様迫力があるし、仲代達矢は怖いし、なにより最後の決闘シーンは息が詰まるようなタメとあの血…。
ストーリーもシンプルですっきりしている。
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