Qちゃん

テルマ&ルイーズのQちゃんのレビュー・感想・評価

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)
5.0
やっと、やっと観た。

男と男性優位社会に、理不尽に押し潰され、ひしゃげられてきた賢く魅力的な女性たち。

状況と反比例するように表情が明るくなって心が開放されていく2人に、もはや涙が止まらなかった。。

「女性を優先しろ」ということではなく「女性に男性と平等で対等な立場を」と唱える真のフェミニズムを、説教でなく状況で伝え、アメリカンニューシネマのような描き方をするセンスの凄さに脱帽する。

「俺たちに明日はない」とか「明日に向かって撃て」とかだと、あくまでも自己責任で選んだ生き方だったのに対し、こちらは一女性たちが男たちに状況で強いられた選択。

上記2作で結末に感じたのは哀愁だけだったが、本作では、もはや有名すぎてうっすら結末知ってても、それでも泣いたよ。。

蛇足: 本作唯一スで笑ったのが、にこやかな旦那の「やあテルマー!」に瞬殺で電話切ったとこだわ。

虐げられてる女性たちの逆襲に、白人社会に苦しめられてるアフリカ系アメリカ人男性が図らずも相乗りするシーンもスパイス添えてた。

蛇足2: いま劇場で4K版やってるおかげで、すごいレイアウト素敵な本作のTシャツ売ってて、見かけた時は映画観てなかったのに見た目で買っちゃったけど、ゲットしておいて本当に良かった。。
Qちゃん

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