トガシパンダ

鉄道員(ぽっぽや)のトガシパンダのネタバレレビュー・内容・結末

鉄道員(ぽっぽや)(1999年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

母が好きな映画。実際にロケ地の幌舞駅に行ってきた写真が送られてきたので、やっと観た。道民だけれど、訛ってて聞き取りにくい笑

高倉健いいなあ。ぽっぽやの制服、雪中の駅、とっても絵になる。
「ぽっぽや 気持ち悪い」って検索に出てくるけれど、幼少期の女の子はお父さんを好きな時期があるからあの演出がどうこう思わなかったけどなあ。びっくりしたけれど。大竹しのぶと広末涼子がただただ可愛い。

ただただ、ユッコが会いにきてくれたのだと思う。母のダウンを貸してもらって愛おしそうに撫でる姿が良い。ユッコが去った後の鍋があるテーブルのワンカット。グツグツと煮える音がまたいい仕事してる。そして真っ白い雪が積もるホームで、倒れている乙松さんのぽっぽやの黒い制服と赤旗のコントラスト。棺桶を列車に乗せる。乙松さんの死因がなにかどうかはどうでもいい。映画冒頭の雪女に触れる伏線があって、雪子という名前、雪の日に倒れる乙松さん、雪女に掛けているの含めてグットでした。こういう映画って所々曖昧にして観客の想像に委ねてくれるからいいんだよなあ。良いシーンばかり。

ぽっぽやとして最後まで生き抜いた乙松さん。そんなお父さんへのユッコの親孝行。