連続強姦殺人事件を追う刑事のバディもの。真逆の価値観を持つパク刑事、ソ刑事のやり方が交わって犯人に迫っていく話（特に両者が偶然交わる変態男のくだりあたりから）だと思って見ていたので、パク刑事の「目を見れば分かる」も、ソ刑事の「書類は嘘をつかない」も否定されるラストは思ったより歯痒くて虚しいな…って感じだった。
観終えてから実際にあった未解決事件（公開当時）を元にした作品だと知って犯人が捕まらないラストになるほどと納得。
ラストショットは冒頭のバッタを捕まえる少年との対比？とか思ってたけど、実際にあった未解決事件を元にした作品だと知ると鳥肌。ポン・ジュノは真犯人が映画を観ると確信していて、刑事を辞めたパクが観客と正面から目を合わせるようなショットで終わる形にしたらしい。
銭湯での張り込み、霊媒師とか中盤のパク刑事のコメディ展開笑った。死体からの焼肉も趣味悪すぎて印象に残る笑
チョ刑事が散々被疑者を蹴りまくった右足を切断する羽目になる皮肉とか、警察の強引な捜査・取調を糾弾する意図もあるのかなと思った（「ペパーミント・キャンディー」でも見た拷問まがいの自白強要とか酷い…）。
