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ロック・オブ・エイジズのchunkymonkeyのレビュー・感想・評価

ロック・オブ・エイジズ(2012年製作の映画)
2.5
ブロードウェイのジュークボックス・ミュージカルの映画化。うーん、これは厳しいかなぁ... これほどワクワクしないミュージカル映画も珍しい。

皆様書かれているように、ノレるかどうかは本映画で歌われる80年代の曲の数々に対する観客の思い入れ具合に依存しそう。「あの頃の思い出がよみがえってああ好きだ」の場合には、それを上手な歌唱で何人もが歌うのでウハウハな一方、「知らない・知っているけど特に...」の場合には懐メロを昔のMVのパロディ風の安っぽい映像にのせてダラダラと聴かされている感が半端ない(笑)。

誰も似合っていない長髪などヘアメイクがひどすぎないか... 俳優の皆様はほぼ罰ゲーム状態。陳腐なストーリーも重なって誰にも入り込めない。外見が普通のドリューがまだ辛うじて感情移入できるかな。

トム・クルーズがお気の毒... ヘンな衣装とヘアメイクに頭オカシイ役どころもそうなんですが、ディエゴ・ボネータの歌が上手いので前後で歌わされてかなり聞き劣りしてしまいます。トム・クルーズも下手なわけではないけれど。相当練習したそうですが、いや周りの俳優さんの歌聞いたらそりゃあ危機感煽られてやらざるを得ないですよね...

カラオケ風のアレンジや歌い方は映画公開当時に流行したテレビドラマやオーディション番組の影響かもしれません。当然大赤字になった本作ですが、原作舞台はヒットしているし、本作のサントラもそれなりに売れていることから考えると、もっとミュージカルより"コンサート・ライブ感"を大事にした作品になっていたらうまくいったのかなぁなんて思いました!
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