ごろちん

モスクワは涙を信じないのごろちんのレビュー・感想・評価

モスクワは涙を信じない(1979年製作の映画)
3.7
フランス映画のメロドラマとイタリア映画のほっこりとした家族ドラマが合わさったような映画。今まで観てきた重たいソ連映画とは違い俗っぽい感じで、コサックとキリル文字が出てこなかったらどこの国の映画かたぶん分からなかった!

モスクワに上京した女性3人の20年間を描いた作品。三者三様の恋愛事情と生き様は、当時ゴリゴリの社会主義国家だったはずのソ連の面影はなく、日本人女性とそう変わらない。家庭に入る女性、キャリアウーマンとして働く女性、あるいはその両方。この作品は女性の方があるあるネタとして共感しやすいんじゃないかと思う。

カーチャの恋人のTV局員が「20年先には演劇が無くなる」と豪語していたけど、結局現在も無くなっていない訳だし、むしろ自分の国家の方が崩壊してしまうぐらいだから、未来のことなんて誰も読めないし分からない。まして恋愛なんて…ということなのかな。
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