おけい

デモリションマンのおけいのレビュー・感想・評価

デモリションマン(1993年製作の映画)
4.0
ウィズリースナイプスの悪役が、かなりイカれてて最高だったな〜なんて昔観た時はそういう視点だったけど、スタローンファンの視点から再鑑賞してみると、この作品なかなか唸るような面白さがあることに気づく。

まず未来の描き方にユーモアがある。悪を一切排除した世の中で汚い言葉を使っただけで反則チップ取られる超管理社会。悪人は冷凍刑務所で凍結され犯罪自体全く起きない。警察官は軟弱化する一方。

そんな世の中に放たれてしまった20世紀最強の凶悪犯フェニックス(ウィズリースナイプス)に破壊屋(デモリションマン)の異名を持つ伝説の警察官ジョンスパルタン(スタローン)

ゾクゾクしません?これが面白くないわけが絶対ない。

口の悪いスタローンが反則チップ取られまくりだったり、女警部補(サンドラブロック)に迫られてその気になっちゃったり、ライバル(シュワルツネッガーやジャッキーチェン)の小ネタに反応しまくりだったり、囚人の更生プログラムで突然編み物しだすスタローンが眩し過ぎて可愛い。

主役級のアクションスター同士だから、当然2人の絡むアクションも凄い。

しかし、そこでふっと思ったのだが、ウィズリースナイプスだっていつもヒーロー的存在を演じてたアクションスターである。この作品での悪役抜擢はある意味挑戦だったのではなかろうか。

そういう意味ではこの役が逆だったら…とか妄想が働いて。ここんとこ、ずっと悪役スタローンの脳内妄想が止まらん。現実でも一度ぐらいは極悪人に挑戦して欲しかった。

しかし、わけわからんウィルスでソーシャルディスタンスなんてまさに今起きてることで、劇中でもあった頭に装置つけて脳内セックスなんて時代もすぐそこに来てるのかもしれんが、やっぱり本物のスタローンがいいってこと。ラストの強引に引き寄せてサンドラぶロックにキスするとこなんてニヤニヤがとまらなかったわ。
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