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ペギー・スーの結婚のひでGのレビュー・感想・評価

ペギー・スーの結婚(1986年製作の映画)
3.0
まずは監督名を知らずに観よう。

ファーストシーンで、とちらが娘か分からないような中年ペギー・スーが登場する。

キャスリーン・ターナーが可愛いドレスを
躊躇いながら同窓会に出席する。

彼女は、同級生のチャーリーと離婚の話し合いをしている最中。

同窓生は、それを知らず、「チャーリーは?」と聞いてくる。

どこにでもありがちな話、
とりたてて、惹きつけるものがない雰囲気

でも、物語は一変する。
ここまでは、書いていいのかな、、、


舞台上で倒れたペギー・スーは、外見はそのままで、高校時代にタイムスリップする。

「バック・テゥー・ザ・フューチャー」の翌年の制作ということもあり、どーしてもそれと比較して見てしまう。

「バック〜」の明るさ、爽快感はなく、

逆に、外見はオトナの女性のキャサリーン・ターナーが色気ムンムンなだけに、
何か別のエロチックな印象さえ持ってしまう。

オトナの女が若いウブな男の子を誘惑しているような、、、変な感じ。

ペギー・スーへの愛を直接的にぶつけてくるチャーリーに同情さえ感じてしまう。

クライマックスによーやく、テーマ性のようなものが見えてきて、、

この為のタイムスリップなのだと合点が行き始めた。

そう、人は分かっている、しかも、その先に不幸が待っていると分かっていても、
その道を選ぶのが、、、

近年だと「メッセージ」が突き付けていたテーマと同じだな、

さすが、この監督さん、ただのタイムスリップは作らないなあ、と感心した矢先

終わり方は、ただのタイムスリップものだった💦

まあ、普通の青春コメディなら、まあまあだったよ、って、言ってあげてもよかったかもしれないが、、、

本作の監督は、あのコッポラ!
あのコッポラだよ、、

1974年の「ゴッドファーザーパートII」

それから、5年の歳月をかけて制作した「地獄の黙示録」で、精魂使い果たしたのか、その後は、パッとした作品を作っていないようだ。

「ゴッドファーザーシリーズ」の監督さんの作品とは、到底思えない。

テンポも悪いし、魅力ある場面がほとんどないように感じました。
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