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プラダを着た悪魔のkunicoのレビュー・感想・評価

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)
3.8
世の女子のハートをがっつりと掴んで離さないこの愛されムービーを初めて観ました。
結果、共感すること山の如しで泣いた。

(キラキラ)恋も仕事も一生懸命★な女の子の、サクセスシンデレラストーリー!(キラキラ)
↑こんなチャラついた第一印象と先入観でDVDを再生したけど、

バカ野郎!あたしかよ!!!!!!!辛い!!!!頑張りたい!!!!!!うわあああああん!!!!!
となった。

厳しい現実、意地悪な上司・先輩、報われない努力、そもそもそれを報われて当たり前だと驕っている自分、右も左も分からないのに急に降りかかってくる仕事、憧れの仕事に転職してから三週間経った今の私と同じようなことで苦しんでいる主人公を観て、これは今観るべくして観た映画だったな!と強く思った。今日まで食わず嫌いしておいてよかった!
自分を正当化する台詞を口に出しているだけなのに愚痴と言われたアンディ。
人のふり見て我がふり直せとは正にこのことで、出だしで大きく躓いたアンディがどの様にして這い上がっていくのか、「教えてアンディ!」と心の奥で絶叫しながらその姿を見守っていた。

実際、日々是しんどい仕事の中にもテンションをマックスにしてくれる出来事っていうのはあって、その度にまだまだ踏ん張れる!という確信を強めていくわけです。
先日小学生の頃から憧れている映画評論家の方とお話しする機会に恵まれたので、アンディがセクシーライターとの出会いに歓喜する気持ちはとても分かる。

一番印象的だった台詞は、「私生活全てがめちゃくちゃになる時こそ昇進の時期」というもの。
自分のキャリアと今ある生活のサイズがどんどん合わなくなってくるのは仕方が無いことで、服を新調するように周りの環境が変化していくことに抵抗する必要は無いと教わった気がした。
ところがどっこい、どんだけ私が忙殺されたところでもめる様な彼氏なぞいないので、精一杯「I love my job... I love my job...」とメアリーの如く呟き続けることにする。

パリでぷっつんしたアンディと同じ心境に至る日が来たら私も次のステップに進もう、それまでは絶対死んでも今の仕事に食らいついててやる!来週からも頑張ろう!来ないで月曜日!!!!!
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