ジャーナリストを目指すアンドレアは、カリスマ編集長のミランダの下で働くことに。しかし上司であるミランダはまるで悪魔。そんな環境下で成長していく主人公を描いた話。
ファッションも音楽も演出も、出てくるワードから何もかもがオシャレ。序盤ではもともとオシャレに興味ないアンドレアが、ファッション業界に身を置き目醒めていく過程が描かれていた。彼女の七変化には魅せられたし、さすがは大女優アン・ハサウェイだなと。特にファッションの業界は外見至上主義な部分があるけれど、仕事に対して真摯に向き合おうとしたアンドレア自身の内面の強さこそが外見に色濃く出たのかなと思う。
「彼女は今までのアシスタントの中で最も私を失望させた。でも彼女を雇わないのは大バカ者だ。」最後のミランダが編集社に送った伝聞はさすがに鳥肌が立った。アンドレアの努力が目に見えて報われた瞬間であり、ミランダの部下への姿勢と彼女が如何に現在の地位を築き続けているか根底の人間力のようなものを感じた。
あとはナイジェルが言ってた「私生活が崩壊したときが、昇進のタイミングだ」も印象的だった。仕事とプライベートの両立の壁はどの仕事映画でも描かれるけど、実際に言葉として突きつけられると少し残酷。そこから気づきを得て自分の道を見つけた主人公、なかなか出来ることじゃないなと思った。
個人的に好きだったのは恋人のネイトが2人のこれからについて言った「一緒に考えよう」かな笑。地味なセリフだけど、優しさと向き合ってる感じが素直に素敵。
仕事だけじゃなくて、何か頑張ろうとしてるときに観たい映画だなと思いました。