れれれざうるす

バッド・テイストのれれれざうるすのレビュー・感想・評価

バッド・テイスト(1987年製作の映画)
3.8
「ロードオブザリング」のピーター・ジャクソンがまだ監督ではない時、4年半に渡り仕事の合間に地道に撮影した自主制作映画。小道具制作や主演も自身が務め、出演者も知人のみのSFスプラッターコメディ。

「ピーター・ジャクソンってすげぇ!!!」と、やっと気付きました。これが全ての原点って…ねぇ?
この後に「ブレインデッド(ホラーコメディ)」「乙女の祈り(レズ系実話)」「ロードオブザリング(ファンタジー)」と続いていく訳だけど、ここまで違うジャンルで当たるなんて彼は間違いなく天性の才能を持っている。

で、内容内容・・・。
小さな町から人間が消え、特殊部隊数人が向かう。するとその町は人間の姿をしたエイリアンが人間を食べるために溢れている。って話。
この悪趣味なパッケージから漂うイメージよりかは随分とシッカリしてました。さすが脚本も書いてるだけある!

低予算で手作りなだけあって低クオリティ。しかしなかなかグロくて愛が溢れている。
肉片と臓物が飛び散りまくり!人体千切れまくり!羊は爆破!飛び出る脳なんて気にしちゃいられねぇ!

でもゲロの回し飲みはさすがに吐き気催した。しかもなかなかなのかよ??オェ。
前半は描写抑えめで少々退屈したものの、攻めの後半ではテンポ良しゴア度高し容赦ナシでラストまで一気に加速!人間の方が何倍も恐ろしい!

カルト的な人気を誇る「ブレインデッド」に今まで興味はなかったが、監督になり本気出したP・ジャクソンは絶対やばいと思うので観てみようと思いました。