チッコーネ

シルクのチッコーネのレビュー・感想・評価

シルク(2006年製作の映画)
2.7
大作を狙った2000年代の台湾映画で、SF要素のあるホラー。
頻出するCGは出来が良い。
場面つなぎも非常にスムーズ、台湾では年間興収1位を記録したそうだが、江口洋介が出演しているのに、日本でのロードショウ公開は見送られた様子。
その理由は後半で失速する、脚本にありそう。
霊障の謎解きとチャン・チェン演じる主人公の境遇に、関連を持たせようと腐心した形跡は見て取れるが…、サブキャラの無駄死になど散漫な演出が仇となり、ダイナミズムに欠ける。
また列車内の狂騒場面はエキストラの悲鳴や逃げ惑う姿が小気味よいのに、当事者に何のお咎めもなしとは…、あまりに雑だった。
長身の江口洋介はスクリーン映え抜群、また日本人俳優には珍しい、堂々たる口跡が頼もしい。