この映画の感動のツボは キャメロン・ディアスとジュード・ロウの恋物語ではありません。
確かに、二人の恋物語は、 キスシーン連発。熱々。 ファンにとってはたまらないでしょう。
でも、私がしびれたのは、 もう一つの恋物語の主人公アイリス(ケイト・ウィンスレット)なんです。
自分を責めて おいおい泣いてばかりのアイリス。 気分一新のために訪れたロスでたまたま親切にしてあげたご老人(イーライ・クオラック)がなんと、有名なアカデミー脚本家。 彼の重みのある一言、 彼の(強い女性ばかりが出演する)お勧め映画リストが アイリスをたくましい女性に変えていきました。
90歳のご老人と人生論議、映画論議に花咲く…なんて素敵じゃないですか! 私もそんな年寄りになりたいものです。感情移入してしまい、 彼の授賞式に付き添っていったシーンはうるっとしました。
授賞式のスピーチも映画界の現状について 一石を投じる発言… 毎日のように、映画レビューを覗いている自分にとって考えさせられるものがありました。
あのー、恋のお相手は、この老人じゃないですよ! 愉快なジャック・ブラックですから… この役は、絶対ジュード・ロウには絶対無理!! ケイト・ウィンスレットを初めて見たのは、 『タイタニック』でした。 その時の印象は、美しくたくましそうな人。
ところが、『エタナール・サンシャイン』で 全くイメージの違うキュートな役を演じていて、一機に彼女のファンになってしまいました。 いろんな引き出しを持っているんだなあ。
今回は誰をも受け入られる心優しい女性アイリスを好演。彼に婚約を告げられたときの表情。ロスの豪邸に初めて訪れたときの体いっぱい喜びあふれる姿。 老人をエスコートする時の優しいまなざし。 元彼を追い払って、バンザイ!した時のすがすがしい笑顔。
心に残るシーン、いっぱいです。 以上、私目線の『ホリデイ』でした。
ストーリー 4
演出 4
音楽 5
印象 4
独創性 4
関心度 4
総合 4.1