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ホリデイのhirogonのレビュー・感想・評価

ホリデイ(2006年製作の映画)
4.0
後味の良いラブコメディでした!

恋愛破綻状態の二人の女性が傷心を癒すために2週間のクリスマス休暇をとって、それぞれの家を交換して休暇を過ごすことになります。
Netのサイトに登録しておくと、希望条件にあった人から連絡が入るという便利な”マイホームの短期交換サイト”。実際にそんなサービスあるのかな?

一人は、ロンドンの新聞社勤務のアイリス(ケイト・ウィンスレット)。
もう一人は、ロスで広告業を営むアマンダ(キャメロン・ディアス)。

ロンドンのアイリスの家は、郊外にあって童話に出てきそうな可愛い感じの石造りの家。
一方、ロスのアマンダの家は、贅沢にお金をかけた大豪邸の趣き。

アマンダは、アイリスの兄グレアム(ジュード・ロウ)と休暇の恋を楽しみます。
しかし、休暇後にはさらっとお別れできるように、お互いに深みにはまらない程度に抑えようとします。
でも、そんなコントロールが効かなくなるのが恋ってもんですよね。その後の展開は予想通りです(笑)

アイリスは、近所の90歳のおじいちゃんアーサー(イーライ・ウォラック)と知り合い交流を深めます。
アーサーは、ハリウッドでも有名だった映画脚本家ですが、今は少し寂しい一人暮らし。
さらに、アマンダの元彼イーサンの友人で作曲家のマイルズ(ジャック・ブラック)とも仲良くなります。

それぞれに、それまでと異なる環境で充実した休暇を過ごすのですが…。



(以下、ネタバレ)
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【アマンダのお話のTopics】

アマンダは、グレアムのことを独身と思っています。
サプライズで、グレアムの家を訪れたアマンダですが、実は娘が二人いたことが判明!
奥さんは2年前に亡くなっていて、男手一人で二人の娘を育てていた。
この二人の娘さん、姉のソフィーと妹のオリヴィアが、メチャクチャ可愛い!
娘達とじゃれるグレアムもいいお父さんの雰囲気一杯!
4人で部屋のテントに横になるシーンは微笑ましかった!
オリヴィアが「女の人が来たの初めてね。うれしいな」と漏らす言葉も可愛い。

アマンダは二人の娘さんとも仲良くなります。
おませな娘たちは、グレアムとアマンダが仲良くなって欲しいようです。
小さな子どもは、やっぱり母親の温もりが欲しいんだろうなあ。

【アイリスのお話のTopics】

アイリスとアーサーとの交流は、お互いに楽しい話相手となっています。
アーサーがアイリスにオススメ映画を紹介して、アイリスが見た映画の感想を伝えるのもいい感じ。
アーサーの業績を讃える祝賀会の招待を受けるに至る話も良かった。
歩行器で歩く姿を晒すのはイヤだというアーサーは、アイリスの協力で自分の足で講演の舞台に立つため努力します。

マイルズと二人でビデオレンタル店の中を歩きながら、マイルズがオススメのタイトルを説明していくシーンも面白かった!
ジャック・ブラックいいですねえ。彼の個性がマイルズ役とマッチして、とても魅力溢れる人物像になっています。
「卒業」のDVDを紹介する場面で、隣にダスティン・ホフマン本人が出演していたのは笑えました。
マイルズは、マギーという女性と付き合っていたのですが、二股をかけられていたことが判明。
アイリスは、自分の失恋のことをマイルズに話して、お互いの境遇を共有します。失恋仲間同士、通じ合うものがあっていい雰囲気に。

その後、ロンドンから、突然、元彼のジャスパーが訪ねてきて「君のことが忘れらない」とぬかす場面があります。
そのくせ、サラとの婚約を破棄したわけでもない。単なる二股。
さすがに切れたアイリスは、ジャスパーを追い返すのですが、その時の吹っ切れた表情と言葉が印象的。
吹っ切れ具合がすがすがしすぎます!あんなにきれいに別れることができたら、一切未練は残らないですね(笑)

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そろそろ休暇も終わりに近づきます。
アマンダとアイリスは、どんな選択をするのか?

ラストも思わず顔を緩んでしまうような、ハッピーなエンディング。
楽しいラブコメディでした♪
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