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春待つ僕らのhirogonのレビュー・感想・評価

春待つ僕ら(2018年製作の映画)
3.8
若い女の子たちで一杯かと思って少し気後れしてましたが、夕方の回でお客さんは10人程度。そう気を使わずに済みました(^_^;)

人とうまく交流出来ない引っ込み思案の春野美月(土屋太鳳)。
土屋太鳳が”ぼっち”女子高生という設定は、やや無理ありますね~。
普通なら誰も放っておきませんって!(笑)

ピュアな恋愛。気恥ずかしいけど割と好きです。
トワ役の北村匠海はピュアな役柄との相性がいい。この年代らしい瑞々しさに溢れてます。

でも本作を見たかったもう1つの理由は、バスケ仲間との友情やバスケシーン。
素人目ですが、皆さんバスケかなり上手い!
試合やミニバスケのシーンは、見応えあり。
ダンクシュートまでこなしていて、練習の成果も十分でているようでした。


(以下、ネタバレ)
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浅倉永久<トワ>(北村匠海)にとって、4人組の仲間~恭介(磯村勇斗)、竜二(杉野遥亮)、瑠衣(稲葉友)は、
小さい頃のミニバスケ時代からの親友。4人は、清凌高校バスケ部でもイケメン4人組として活躍していた。
トワが小さいころバスケ仲間と出会ったこと、そこで育まれた友情はトワにとってかけがえのない大切なものだった。

一方、高校に入って新しく友だちを作ろうと努力する美月。
徐々にクラスメートのトワと言葉を交わすようになり、はじめはチャライと感じていた4人組とも仲良くなっていきます。
4人のバスケに対する取り組み方は真剣そのもの。いつしか、4人と美月の関係はお互いなくてはならない存在に。

また、クラスで初めての女友だち、山田レイナ(佐生雪)。
彼女はカメラ好きでバスケ部イケメン4人組のファンという設定、なかなかコミカルに笑わせてくれます。

そして、美月の小さい頃の大事な幼馴染、神山亜哉<アヤ>(小関裕太)。
長らく音信がなかったのですが、天才的な高校生バスケ選手として美月の前に姿を現します。

”大事なものがあれば強くなれる”
アヤが美月に言う言葉ですが、これは本作の主要なメッセージの1つ。

トワとアヤ。二人とも美月のことは特別な存在と思っていて、バスケでも争っていくことになる…。

美月は、先生に勧められた作文コンクールに少し勇気を出して参加。
作文コンクールでは、自分の過去の経験を通じた気持ちを綴ります。作文の内容も本作の主要なメッセージ。
少しずつ自分の殻を破って成長していく美月の姿を見ていると、明るい気分になります。

自分の気持ちをちゃんと相手に伝えることって大事。人間関係はそこから始まる。

(余談)
永久を”トワ”と読ませたり、”アヤ”という名前もなかなか捻っていて、名前は拘ってますね。
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