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ホリデイのhitomaのレビュー・感想・評価

ホリデイ(2006年製作の映画)
3.9
キャメロン・ディアスの魅力が最も輝いている時期のラブロマンス映画。LA在住の金髪碧眼、長身の美人CMプロデューサーともなれば、派手で粗雑なイメージがあるが、キャメロンはその辺りをバランス良く演じる事に成功していて、確かに派手な面もあるが、一方で愛らしい笑顔や行動で大いに魅力を振り舞いている点が好感触だった。その相手になるジュード・ロウが格好良すぎるのは今更説明する必要性も無い。あれはずるい。同じ生き物とは思えない。対するケイト・ウィンスレット側のストーリーはラブロマンスと言うより心温まるヒューマンドラマに仕上がっている。アーサー役のイーライ·ウォラックが90歳で役を演じている事に驚き。その経験に裏打ちされた演技は説得力しかない。調べてみると舞台俳優出身で、95歳まで映画に出演していたようで、いかに映画や俳優業を愛していたのかが分かる。ジャック·ブラックの人間味あふれるマイルズ役も良い。ある意味、人間離れしたジュード・ロウとバランスが取れている。キャメロン·ディアス側だけなら、美男美女が登場するただのラブロマンスだし、ケイト・ウィンスレット側だけなら、これまたただのヒューマンドラマだったろう。その2つのストーリーを上手く絡ませる事で、新しい物語を作る事が出来ている。
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