kunico

緑の光線のkunicoのレビュー・感想・評価

緑の光線(1986年製作の映画)
3.2
マイナス思考なこじらせ女子の恋愛奮闘記。

夏のバカンスを目前に友達からドタキャンされてしまったデルフィーヌは彼氏いない歴2年。
異常な落ち込み型の人間で、未だに昔の失恋を引きずっている。
パリの街の清々しさをよそに1人ジメジメクヨクヨする彼女に「男と出会う努力をしないと何も変わらないよ!」と口うるさく説教する友達、これには自身の私生活での既視感が半端じゃない。
そこでデルフィーヌはヒステリック気味にわめいたり泣き出したりするもんだから自分なんかまだ可愛い方なんだなと思った。

あそこまでいくと一度精神科に行っとけよと言いたくなったが、共感する部分はとてもあって、例えばコミュ力がバカ高い一人旅外国人と一緒にカフェにいたら二人組にナンパされる場面。
全く話に入っていけない上にそこで繰り広げられる会話に「そんなこと話してて何が面白いの?」とまでも思ってしまう。でも、そんな馬鹿にしてる会話でもいざ自分も参加してみたら楽しいんだろうなぁ...とも思ってしまうのでこれまた惨めだ。

鑑賞中ふと思い出したのが、高校生の頃に大好きだった先輩にフラれた当時の自分。
友達が何と言ってきても聞く耳を持たず泣きっ通しの日が3日は続くと、段々友達の態度が変わっていくのを感じる。
このままだと友達も無くしてしまうと危機感を抱いた少女は無理矢理立ち直ったのであった。
↑こーゆう気持ちがデルフィーヌには無いよね〜あんな我儘メンヘラ見捨てない友達が偉いわ〜

何はともあれハッピーエンドが待ってるんだけど、あの女付き合ったら絶対面倒くさいタイプだかんな。友達の家で鍋してるだけなのに「寂しかった」って泣きながら押しかけて友達んちの玄関で過呼吸起こすような女だろ?(言い過ぎ)
kunico

kunico