わたP

アタック・ザ・ブロックのわたPのレビュー・感想・評価

アタック・ザ・ブロック(2011年製作の映画)
4.5
ネットの人(漠然とした言い方で申し訳ないけど)って所謂DQN的なものにやたら厳しくないですか?
なんか僕は前からそれに気持ち悪さを感じていて、そりゃあ僕もローソンの前でたむろするやつら嫌いだし、暴走族も軽自動車改造してなんや光るシフトレバーとかつけてるのもダサいと思うし、昔は悪かった自慢するやつとかウザいと思いますよ。
けどなんか、そういう人達のニュースになる度にそれ来たとばかりに批判を繰り返すのもダサいなあと思っていて。DQN的な価値観って正論には簡単に負けるんですよね。でも正論だけがほんとに良いんですかね。ちょっと前置き長くなりましたけど。

スターウォーズ フォースの覚醒の息切れ汗かきフィンで、すっかり時の人となったジョン・ボイエガちゃんの出世作。

フィンはちょっとビビリな良い奴でかなりいいキャラなんですけど、今回はそういうローソンの前でたむろするようなクソガキ。
そんな彼(彼ら)が突如イギリスの団地に襲来したエイリアンと戦うことになるというお話。
イギリスを舞台にしたB級アメリカ的な設定と、ニック・フロストの出演でエドガー・ライトの匂いがかなーりするなあと思っていたらやっぱり製作総指揮に入っていましたね。

でこの映画、主人公たちがほんとにクソガキで、いきなり1人で帰ってる女性を強盗したりするんですよ。こいつらが主人公でほんとにいいの?と思ってしまいます。
終盤、少し改心したりして、彼らの成長物語にもなってるんですが、「君が団地の住人だと知ってたら襲わなかった」とか言い出して、いや、お前ルールとか知らんし。当然「団地の住人じゃなきゃ襲ってもいいわけ?」と正論でバッサリ切られてしまいますよね。
そもそもがこいつらが興味本位で最初のエイリアンを殺さなければこんなことにはならなかったのに。
と思っていましたが、最後にはちゃんと彼らのやったことに意味が出てきて、ほんとに地球を救ったことになるんですね。

だからって彼らのしてきた良くないことが許されるというわけじゃないんですけど、例えば日本で本当にこんなことがあって、それによってネットにDQNの悪口を書き込んでた奴らはどんな顔するんでしょうね。

あ、ボイエガちゃん、今回もばっちり息切れしてました。
わたP

わたP