J四郎

アタック・ザ・ブロックのJ四郎のレビュー・感想・評価

アタック・ザ・ブロック(2011年製作の映画)
3.7
「ホット・ファズ」などで知られるエドガー・ライト製作のエイリアンアクションもの。悪ガキギャング団とグロいエイリアンどもが凄惨なバトルを繰り広げる。スーパーエイトを超残虐にしてガラが悪くなったような映画。

ロンドンの貧しい団地に住む悪ガキどもはカツアゲなどで暮らす日々。ある夜、空から降ってきた隕石からエイリアンが出現する。猿と思ってブチ殺した彼らだが、次第にヤツらに狙われるようになる。

監督が実際に少年ギャング団にカツアゲされた体験を元に作ったらしい。そのためイギリスの格差社会を背景にした作品ともいえる。主人公たちは少年のため、使う武器はバットなど。中には何故か忍者刀を持ってるヤツもいるが。

最初は軽い気持ちで暴力を振るっていた彼らだが、エイリアンとの文字通りの死闘を経て次第に変わっていく。これは本気の殺し合いをした結果、暴力のもつ恐ろしさに気付いたからだと思った。ラストの主人公の少年の責任感!明らかにキャラが変わっていた。
一見、バカみたいな映画だがちゃんと成長を描いているのは感心した。

少年が戦うといっても手加減一切なしで、残酷な死を遂げる人物もいる。グロ表現は相当ハイレベル。しかも活躍するのは少年ギャングだし、これを楽しめる人は相当限られてきそうです。
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