ピッツア橋本

シンプルメンのピッツア橋本のレビュー・感想・評価

シンプルメン(1992年製作の映画)
3.9
"父を尋ねて三千里、の途中で恋に落ちる"

ハルハートリー監督のロングアイランドトリロジー三部作のうちのラスト。

上記コピー通り、ならず者2人が疎遠だった父に会いに行く道中で美女2人にそれぞれ恋に落ちる。そしてあれこれと講釈を語り、居座る流れ。

他2作と比較すると、ほぼ同じ役者が出ているため空気感そのままにハルハートリーのフワフワした世界観にスッと入れる。
ただブロンド美少女エイドリアンシェリーが居なくてちょっと物足りないのと、いささかあの哲学まじりの名ゼリフが少なめに感じた。

途中のバーの意味不明だけどなんかカッコいい気がするダンスが忘れられない。
あれをコンテンポラリーダンスと呼ぶのだろうか?

ダラダラし始めたかなと思うと急にキャラが走り始めて、予測不能な展開を作ったり、頑張り始めたかなと思ったら息切れしたり…
こののらりくらりした酔拳みたいなみたいテンポがこの監督の楽しみ方なのかなと再認識した笑

甘いマシュマロのような映画です。
ピッツア橋本

ピッツア橋本